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セレン |
[特徴] ビタミンEは、過酸化物質の生成を抑制する作用を持っていますが、セレンは過酸化物質を分解する酵素(蛋白質)「グルタチオン・ペルオキシターゼ」の構成成分となって、酵素が働く為の中心的な役割を果たしています。 細胞膜には※1.不飽和脂肪酸が含まれており、これが酸化される事により過酸化脂質が出来ます。セレンはこの過酸化脂質の分解に働き、また、ビタミンEと一緒の時、最高の働きをします。 ※1.脂肪酸は脂質の主な構成成分で、炭素、水素、酸素からできています。脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、不飽和脂肪酸には一価(単価)不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸があります。飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸は人体内で合成できますが、多価不飽和脂肪酸は人体内で合成できないか、合成されても量的に少ない為、必須脂肪酸と呼ばれています。 [効能・効果] 大気汚染から、呼吸器粘膜を守ります。 血管の老化を防ぎます。 女性では、更年期障害の症状を改善します。 ガンを抑制します。 [欠乏症] ふけが多くなったり、脱毛したりします。 白内障にかかりやすくなります。 しみが増えます。 大気汚染に弱くなります。 筋力の低下。 心臓が弱ります。(心筋症、不整脈、動脈硬化など) 発癌のリスクが高くなります。 男性では精子が減ったり、女性では更年期障害の症状が増します。 [過剰症] 生体に有効な量と中毒をおこす量の幅が狭い為、摂取には気を付けなくてはいけません。 1日300μg以上の摂取はすすめられません 中毒症状として、吐き気や爪の変形、脱毛などの症状がおこります。 ※セレンの腸管吸収率は高く、約80%といわれています。 [1食あたりに含まれる量]
上記の他に、帆立貝、牡蠣、ねぎ、小麦胚芽などにも多く含まれています。 ※日本では1日の所要量は決められていませんが、不足の心配はまずありません。 アメリカでは、下記の通りです。 成人男性:70μg 成人女性:55μg 妊婦:65μg 授乳婦: 75μg [POINT] 亜鉛と共に「セックスのミネラル」と呼ばれています。 |